いきなりですが、うちの祖母は軽度のアルツハイマー型認知症です。
祖母は今年で83歳になります。5年くらい前から認知症の症状が出始めました。
アルツハイマー型認知症とは
後天的に脳の働きが低下し、日常生活に支障をきたす状態のことを言います。新しいことが記憶できない、すぐに忘れてしまうなどが主な特徴です。ひどくなると、徘徊したり妄想などの症状が出ることもあります。
祖母の症状
- 5分前のことを忘れる
- 同じことを何度も言う
- 気分の変調が激しい
特に3つ目の「気分の変調」には困っていました。忘れやすい症状はメモを取ればまだ大丈夫ですし、同じことを何回も言うのはこちらが対応すればなんとかなります。
しかし気分の変調にはなかなかついていけず。こっちまでイライラしてしまうことも多かったです。
ペットはすごい
実は犬を飼うようになってから、祖母の認知症の症状が落ち着いてきたんです。気分のムラが減り、落ち着くようになりました。
祖母は犬に話しかけたり、一緒にお散歩をしています。少しずつストレスが緩和されたのかもしれません。
犬を触ることでオキシトシンという幸せホルモンが出るんだそう。その影響かな。
ストレスを緩和させる癒しのホルモンです。人間同士では家族や恋人と接することで分泌されます。またペットを触ったり、動物の写真を見るだけでも分泌されます。
認知症の祖母がペットで変わった
ペットと生活するようになって、祖母の行動や性格が変わりました。
うちの祖母、昔から動物が嫌いでした。根っからの動物嫌い。
猫をほうきで追い出したり。(家の前の道路をただただ歩いている猫に)近所ではちょっとした有名人でした笑
どうやら小さい頃に犬に噛まれたらしく、それ以来動物が苦手とのこと。
しかし、うちの愛犬ユウちゃんには声をかけるし、いるかどうか部屋まで行って確認したりします。
ユウちゃんが祖母の部屋に行っても文句を言いいません。むしろ「ユウちゃんや~」と話しかけています。
大好きなゆで卵を二人(一人と一匹)で分け合ったり、毎日一緒に散歩しています。
少し前の祖母からは考えられないことです。
ほんとに動物なんざくそくらえみたいな性格でした・・・( ゚Д゚)あわわ
ペットは認知症に効果あり
ペットがいることで、祖母は表情が明るくなりました。
笑顔になることも増えました。私や母にも優しくなりました。ユウちゃんと話をしているときは本当に楽しそうに見えます。
物事や物の名前が分からなくなったりする症状は改善しないかもしれませんが、ペットは少なくとも心のケアに一役かっています。そして家族の私たちにとっても。本当にユウちゃんがいてくれてよかったなと思っています。
最近では犬をペットセラピーとして受け入れる高齢者施設が増えています。動物の力がもっといろんな人に広がればいいですね。