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福岡市が、2018年4月3日から『犬猫パートナーシップ店制度』をスタートしました。
参照:ずっといっしょ.com
犬猫パートナーシップ店制度とは
市の「認定基準」をクリアしたペットショップをパートナーシップ店として認定する制度です。
福岡市が全国で初めて取り組んでいます。犬猫パートナーシップ店制度は、基準を満たした販売が適切になされることで、人とペットが「ずっといっしょ」に暮らせる街づくりを目指しています。
制度の目的
- ペットを飼い始める門戸である犬猫等販売業者の協力を得て,飼い主の責務を自覚してもらう
- マイクロチップ装着を推進し,遺棄防止・飼い主への返還を推進する
- 「譲渡」の認知度を高める
- 認定店の法令遵守の意識向上にも繋げる
認定店
福岡市では現在(2018年6月1日)、12店舗が犬猫パートナーシップ店として認められています。
認定店は命の大切さを訴えていきたいと福岡市に共感をしています。
認定店が守る約束3つ
犬猫の譲渡活動の案内
ペットの購入の前に譲渡会を勧める。譲渡会という出会い方があるんだということを知ってもらう。
マイクロチップの装着販売
販売をするときに必ずマイクロチップを装着し、かつ、その情報を登録する。マイクロチップは認定店が負担。福岡市は、条例化を今後の検討課題としています。
終生飼育の誓約書確認
どうしても飼育できなくなった場合は「次の飼い主を自分できちんと探す」という終生飼育の誓いをしないと販売しない。
認定基準
動物愛護管理センターの職員がお店に出向き、基準を満たしているかどうかを1項目ずつチェックし、認定しています。定期立ち入りをし、基準を満たしているかどうかを継続的にチェックします。
認定基準 | 目 的 | |
1 | 販売前に飼い主に対し,適正飼育や飼い主の責務についての講習を実施すること | 適正飼育の推進 |
2 | 飼い主への販売時,以下の項目を誓約させた上で販売すること ①飼育可能な住宅に居住していること ②終生飼育すること ③万一飼えなくなった際は,必ず新たな飼い主を探すこと |
|
3 | マイクロチップを装着した犬猫のみを販売すること | 遺棄の防止 飼い主への返還推進 |
4 | 販売先の飼い主情報を,確実にマイクロチップデータベースに登録させること | |
5 | 福岡市の犬猫譲渡の広報に協力すること | 譲渡の広報 |
6 | 販売する犬猫の生年月日の表示に加え,50日齢となった日を併記すること | 法令遵守を明示し, 顧客の安心に繋げる |
7 | 関係法令を遵守すること | 前提条件 |
8 | 市内に犬猫販売業の登録施設を有すること |
福岡市市長の会見
パートナーシップ店制度というところをすることによってですね、多くの方がまず飼う時点でやっぱり最後まで、添い遂げるというか、飼い続けるということをしっかり認識をした上で飼っていただく。また、お店のほうもマイクロチップを装着して情報を入れるというのは、これは当たり前なんだという、こういった文化が広がってほしいと思うし、それは、ひいては命を大切にする、こうしたことにつながってくると思います。
引用:福岡市市長会見
官民一体となることで、譲渡会を知ってもらえます。市民の飼育に対する意識も変わるでしょう。
パートナシップ制度専用サイト『ずっといっしょ.com』
『犬猫パートナーシップ店制度』を広めるための専用サイトです。福岡市が運営しています。
ずっといっしょムービー
認定店の3つの約束を分かりやすくまとめた動画です。
ずっといっしょポスター
認定店が守る3つの約束の内容がポスターになっています。
ポスターのダウンロードもできます。
参照:ずっといっしょ.com
大切なこと
『犬猫パートナーシップ店制度』はとてもよい制度だと思います。奈良市も2018年6月6日から『犬猫パートナーシップ制度』を導入しました。
終生飼育は人間の責務です。正当な理由以外で飼育を放棄した者には罰則があってもいいのでは?と思います。しかし、今の日本ではそこまでの法整備は進んでいません。
せめて『捨てるまえに譲渡活動をすること』を義務化して欲しいですね。
どうしても飼えなくなった人のために、譲渡という手段を取ってもらう。
『飼う→譲渡する→新しい飼い主が育てる』というサイクルづくりをもっとしなければならないと思います。
そのためにも、この福岡市の制度は非常にいいものではないでしょうか。
私も、その時その時のしつけ相談にのるだけではなく、飼い主様のメンタルや生活環境の指導、必要な場合には譲渡の提案をしないといけないなと改めて感じました。ベストは#ずっといっしょにいてもらうことですが。ペットが天国に行くまでずーっとサポートできたらいいなあと思いました。